恒例の古式ゆかしい行事「びしゃ祭」は1月7日に行われました。
『新編武蔵風土記稿』によれば、すでに江戸時代、多摩川流域の神社で盛んに行われていた神事で、これを「流鏑馬(やぶさめ)」「射術の式」「歩射祭」「賭的」など神社により呼び名が違っていたことが記されています。
このような神事は全国的にも多く行われていますが、川崎市内で現存しているのは市内北部の長尾神社、平の白幡神社、菅の子之神社、高石神社、それと中原区の日枝神社だけです。なかでも日枝神社は古来からの姿を残していると言われています。
日枝神社の神事は「歩射祭」ですが、通称「おびしゃ」と呼ばれています。
毎年1月7日、当番町会から選ばれた男の子と父親、ペア2組が張烏帽子に白丁(はくてい)、梨子打烏帽子に直垂(したたれ)姿で神前儀式のあと、境内で的に矢を射ます。さらに天にむかって 矢を放ちます。
この古式ゆかしい神事は五穀豊穣を祈願するとともに、その年の豊凶と作物の奥手か 生か、または葉物か根菜かの作付けを占うのだといいます。
平成29年度は八幡町が当番町会になり、父子で参加したのは、針谷空良君(3年生)と奥山泰雅君(2年生)親子でした。
びしゃ祭の様子を写真と動画でご紹介します。